税理士法人MFM(四大監査法人出身の公認会計士在籍)
事例の概要
M&Aの形態
株式譲渡
売手と買手
| 所在地 | 企業の規模 | 業種 | |
| 売手 | 大阪府 | 中小企業 | サービス業 |
| 買手 | 東京都 | 中小企業 | サービス業 |
デューデリジェンス
デューデリジェンスの種類・範囲
財務デューデリジェンス、税務デューデリジェンス
デューデリジェンスの費用
100万円未満
財務デューデリジェンス(財務DD)の発見事項
現金
帳簿では100万円以上の現金残高があることになっていたが、現金実査及び現金の管理状況のヒアリングを行うと、実際には数万円しか存在しないことが判明し、100万円以上過大に現金が計上されていた。
預金
借入金の返済及び利息の支払が会計処理されておらず、預金の帳簿残高の金額が実際にはなかったことが判明した。
有形固定資産
会社のオフィスには見当たらず社長の自宅に設置されている固定資産があった。自宅で仕事をする際に使用しているとのことだが、実際には個人利用の可能性が疑われた。
未払費用
賞与支払届を提出していないことによる社会保険の未払、労働保険の申告をしていないことによる労働保険料の未払が簿外で数百万円存在していた。
賞与引当金
毎期従業員に賞与を支給していたが、賞与引当金は計上されていなかった。
人件費
月60時間を超える残業について割増賃金が支給されておらず、未払残業代が存在していた。また、過去に労働基準勧告書から有給休暇の取得についての是正を受けていたことが判明した。
外注費
給与課税すべきと考えられるものが外注費として処理されていた。消費税の過大控除、源泉徴収漏れ、社会保険の未加入のすべてを是正することになると、数千万円の追加負担が避けられない状況であった。
財務デューデリジェンス(財務DD)のその後
過去の債務として数千万円の負担が発生するおそれがあった。また今後、従来と同様の処理を踏襲すると脱税及び社会保険未加入で刑事罰を受けてしまうおそれがあり、コンプライアンスを遵守しようとすると収益性が大きく低下しM&Aの投資額の回収が見込めない状況であった。買手としては前向きに検討していたが、M&Aを断念することとなった。
上述の諸問題を承知の上かどうかは不明であるが、弊社による財務デューデリジェンスが終了した数か月後、他の事業者によるM&Aが成立したようだ。ただしその新たな買手も問題点に気付いたのか、別の雇われ社長をたてることにより矢面に立つことを避けて事業を営んでいるようである。
金融機関、仲介会社の方へ
税理士法人MFMでは、金融機関や仲介会社の担当者の方からの財務デューデリジェンス(財務DD)のご相談を無料で受け付けています。デューデリジェンス費用を安く抑えたいという方から相見積りのご依頼を受け、最終的に弊社で調査させて頂いたところ、20分の1以下の費用にできたこともありますので、お気軽にご相談下さい。
会計事務所、税理士事務所の方へ
初めてM&Aの調査業務をされる会計事務所様や税理士事務所様からのご相談も承っています。クライアント様の情報を頂くことなく財務デューデリジェンスや企業調査を実施させて頂きますので、同業ですが安心してお任せ頂けると思います。決算書や申告書のチェックは先生が実施されて足りないと思われる部分だけお手伝いさせて頂く方法など、柔軟的な対応も可能です。
財務デューデリジェンス・税務デューデリジェンス
M&Aの調査である財務デューデリジェンス(財務DD)は財務諸表監査の知識と経験があり、財務的なリスクを見抜ける能力に長けている公認会計士に依頼する方が安心です。
税務デューデリジェンス(税務DD)は税の専門家である税理士に依頼するのがよいでしょう。
税理士法人MFMではM&Aのデューデリジェンスの調査経験が豊富な公認会計士・税理士の有資格者によるデューデリジェンスを行っています。
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M&A財務デューデリジェンス(財務DD)部門