財務デューデリジェンス(財務DD)によるM&Aのリスクマネジメントが成功のポイント。
税理士法人MFM(四大監査法人出身の公認会計士在籍)
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㈱髙島屋は、㈱岡山髙島屋(連結子会社)の株式を取得することにより完全子会社化すると6月26日に発表。
岡山髙島屋は1973 年に髙島屋岡山店として開店し、2004年からは会社分割により㈱岡山髙島屋が運営してきた。
2010年には、岡山県に地盤を置き運輸業などを手掛ける両備ホールディングス㈱との協力関係を構築するため、資本提携を実施。
この第三者割当増資で、両備ホールディングス㈱は㈱岡山高島屋の株式502株(33.4%)を保有することとなった。
今回のM&Aにより、再び㈱髙島屋の完全子会社となる。
両備ホールディングス㈱との資本関係はなくなるが、友好を維持しながら新たなステージでグループシナジーを追求しさらなる成長につなげていくとしている。
㈱岡山髙島屋の最近3 年間の経営成績は以下のとおり。
決算期 | 2018年2月期 | 2019年2月期 | 2020年2月期 |
純資産(百万円) | 193 | △55 | △2,054 |
総資産(百万円) | 5,073 | 5,210 | 3,346 |
1株当たり純資産(円) | 128,459 | △36,665 | △1,368,146 |
売上高(百万円) | 18,798 | 18,496 | 18,649 |
営業利益(百万円) | 114 | △124 | △94 |
経常利益(百万円) | 111 | △133 | △103 |
当期純利益(百万円) | 80 | △248 | △2,000 |
1 株当たり当期純利益(円) | 53,416 | △165,124 | △1,331,481 |
1 株当たり配当金(円) | - | - | - |
2020年2月期では、経常利益は△1億円であるが当期純利益は△20億円となっており、多額の赤字が計上されている。
固定資産の減損ないし売却による損失が計上されているものと思われる。
なお、取得価額は非公開となっている。
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M&A財務デューデリジェンス(財務DD)部門