年末ジャンボの抽選日まであとわずかですね。ワクワクされている人も多いのではないでしょうか。今日は、宝くじの当選金の税金についてです。宝くじの当選金は非課税です。びっくりされる方もいるかもしれませんが、法律(当せん金付証票法13条)に「当せん金品については、所得税を課さない」と明確に記載されています。非課税です。一見、すごくお得なように見えます。しかし、それには裏があるのです。

実は、宝くじの当せん金は5割以下にしなければなりません(当せん金付証票法5条)。法律で決められているので絶対です。つまり、確率的には購入した金額の5割以下しか返ってこないのです。残りの大半のお金は地方の重要な財源になっています。実際的には、約45%が当せん金、約15%が銀行等の手数料・宣伝費・販売のお姉さんの給与等、約40%が地方の財源となっています。宝くじを買った瞬間に40%の税金を払っているようなものなので所得税が課税されないのです。

ちょっとがっかりする話しかもしれません。ただ、変なところではなく日本のためにお金がちゃんと使われていることは確かです。そして何よりも宝くじには夢があります。昨年の年末ジャンボ宝くじは7億円の1等が86組もありました。日本で86人が7億円を非課税で手に入れたのです。前後賞を合わせると10億円です。もしかしたら今日すれ違った人が当選者かもしれません。うらやましいですね。10億円手に入れたら何に使いましょう。

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