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財務デューデリジェンス(財務DD)によるM&Aのリスクマネジメントが成功のポイント。
税理士法人MFM(四大監査法人出身の公認会計士在籍)

その他資産の財務デューデリジェンス

大企業のM&Aの財務デューデリジェンス(財務DD)の具体的手続については書籍等を参考にすればいいのですが、内容が厚く中小企業のM&Aでは不要な手続も多く書かれているためかなり読みにくくなっています。このコラムでは中小企業のM&Aを想定し、貸借対照表(B/S)のその他流動資産やその他固定資産の財務デューデリジェンスのチェックリストを記載しています。

その他流動資産の財務デューデリジェンス

その他流動資産の勘定科目

貸借対照表のその他流動資産には次のような勘定科目が含まれます。
・前渡金
・前払金
・前払費用
・未収入金
・未収収益
・立替金
・仮払金
・預け金

金額が大きくて内容がよく分からないものが仮払金や未収入金等に含まれていることがあります。そのようなものについては内容をしっかりと検討する必要があります。

仮払金・未収入金の財務デューデリジェンスのチェックリスト

財務デューデリジェンス(財務DD)
内訳を確認し、金額に重要性があり内容が明確でないものがないかを確かめる
資料や質問などにより内容を確認するとともに、回収可能性を検討する
債権の区分(一般債権、貸倒懸念債権、破産更生債権等)に応じた適切な貸倒引当金が計上されているかを確認する

その他固定資産の財務デューデリジェンス

その他固定資産の勘定科目

貸借対照表のその他固定資産には次のような勘定科目が含まれます。
・特許権
・商標権
・施設利用権
・電話加入権
・長期前払費用
・長期預け金
・保険積立金
・差入保証金
・敷金
・長期未収入金

生命保険に加入している場合、保険積立金が多額になっていることがあるため、適切に会計処理されていることを確かめる必要があります。また、差入保証金や敷金については、その性質上金額が大きくなりやすくまた原状回復義務の問題もあるため、契約内容をしっかりと確認しましょう。

保険積立金の財務デューデリジェンスのチェックリスト

財務デューデリジェンス(財務DD)
生命保険の契約内容を確認し、適切に会計処理されていることを確かめる
解約返戻金の有無やその金額を確認する

差入保証金・敷金の財務デューデリジェンスのチェックリスト

財務デューデリジェンス(財務DD)
賃貸借契約書を確認し、差入保証金・敷金が適切に会計処理されていることを確認する
賃貸借契約書を確認し、原状回復義務の有無を確認する
原状回復義務がある場合、資産除去債務の見積り及び会計処理の妥当性を検証する

コラム「勘定科目別の財務デューデリジェンスのチェックリスト」

なお、中小企業庁の公表している財務デューデリジェンスのチェックリストでは「その他資産の有無、会計方針、実在性・評価の妥当性 等」を一般的な調査項目としています。

金融機関、仲介会社の方へ

税理士法人MFMでは、金融機関や仲介会社の担当者の方からの財務デューデリジェンス(財務DD)のご相談を無料で受け付けています。デューデリジェンス費用を安く抑えたいという方から相見積りのご依頼を受け、最終的に弊社で実施させて頂いたところ、20分の1以下の費用にできたこともありますので、お気軽にご相談下さい。

コラム「デューデリジェンスとは。その費用の相場」

会計事務所、税理士事務所の方へ

初めてM&Aの調査業務をされる会計事務所様や税理士事務所様からのご相談も承っています。クライアント様の情報を頂くことなく財務デューデリジェンスや企業調査を実施させて頂きますので、同業ですが安心してお任せ頂けると思います。決算書や申告書のチェックは先生が実施されて足りないと思われる部分だけお手伝いさせて頂く方法など、柔軟的な対応も可能です。

M&Aの実施を検討されている方へ

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税務デューデリジェンス(税務DD)は税の専門家である税理士に依頼するのがよいでしょう。
税理士法人MFMではM&Aのデューデリジェンスの経験が豊富な公認会計士・税理士の有資格者によるデューデリジェンスを行っています。
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サービス案内「簡易財務デューデリジェンス・簡易税務デューデリジェンス」

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M&A財務デューデリジェンス(財務DD)部門