税理士法人MFM(四大監査法人出身の公認会計士在籍)
支払手形・買掛金の財務デューデリジェンス
大企業のM&Aの財務デューデリジェンス(財務DD)の具体的手続については書籍等を参考にすればいいのですが、内容が厚く中小企業のM&Aでは不要な手続も多く書かれているためかなり読みにくくなっています。このコラムでは中小企業のM&Aを想定し、貸借対照表(B/S)の支払手形及び買掛金(仕入債務)の財務デューデリジェンスのチェックリストを記載しています。
支払手形・買掛金の財務デューデリジェンスのチェックリスト
貸借対照表の仕入債務の財務デューデリジェンス(財務DD)で最も注意しなければならない点は、やはり簿外債務(隠れ負債)の存在です。未計上の仕入債務が存在していないかどうかについて、手続を実施し確認する必要があります。
☑ | 財務デューデリジェンス(財務DD) |
□ | 仕入計上基準(費用の計上基準)を確認する |
□ | 仕入債務回転期間分析を実施する |
□ | 仕入債務の取引先別分析を実施する |
□ | 仕入債務の支払サイトを確認し、通常の支払サイトよりも遅れている支払いがないかどうかを確かめる |
□ | 基準日直後の多額の仕入計上など、基準日前後に異常な取引がないかどうかを確認する |
コラム「勘定科目別の財務デューデリジェンスのチェックリスト」
なお、中小企業庁の公表している財務デューデリジェンスのチェックリストでは「仕入の計上基準、仕入先との取引条件、支払管理の状況 等」を一般的な調査項目としています。
事業譲渡における支払手形・買掛金のチェック
法人の株式譲渡の場合はあまりありませんが、事業譲渡の場合では故意に原価が抜かれており結果として支払手形・買掛金が計上されていないことがあります。事業譲渡だからこそより慎重に手続を実施すべき項目です。
詳しくはこちらのYoutube動画で説明しています。
金融機関、仲介会社の方へ
税理士法人MFMでは、金融機関や仲介会社の担当者の方からの財務デューデリジェンス(財務DD)のご相談を無料で受け付けています。デューデリジェンス費用を安く抑えたいという方から相見積りのご依頼を受け、最終的に弊社で実施させて頂いたところ、20分の1以下の費用にできたこともありますので、お気軽にご相談下さい。
会計事務所、税理士事務所の方へ
初めてM&Aの調査業務をされる会計事務所様や税理士事務所様からのご相談も承っています。クライアント様の情報を頂くことなく財務デューデリジェンスや企業調査を実施させて頂きますので、同業ですが安心してお任せ頂けると思います。決算書や申告書のチェックは先生が実施されて足りないと思われる部分だけお手伝いさせて頂く方法など、柔軟的な対応も可能です。
M&Aの実施を検討されている方へ
M&Aの調査である財務デューデリジェンス(財務DD)は財務諸表監査の知識と経験があり、財務的なリスクを見抜ける能力に長けている公認会計士に依頼する方が安心です。
税務デューデリジェンス(税務DD)は税の専門家である税理士に依頼するのがよいでしょう。
税理士法人MFMではM&Aのデューデリジェンスの経験が豊富な公認会計士・税理士の有資格者によるデューデリジェンスを行っています。
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