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財務デューデリジェンス(財務DD)によるM&Aのリスクマネジメントが成功のポイント。
大阪・東京の税理士法人MFMグループ(四大監査法人出身の公認会計士在籍)

丸大食品㈱は、不二製油グループ本社㈱との間で、不二製油グループの連結子会社であるトーラク㈱の発行済株式の全てを取得する株式譲渡契約を締結したと5月12日に発表しました。
今回のM&A(Mergers and Acquisitions)により2021年3月期の連結業績に特別利益(負ののれん)が発生する見込みとしています。
コラム「M&Aとは。長所と短所」

M&Aの背景-トーラク㈱

トーラク㈱は、神戸を代表するお土産の一つの「神戸プリン」や、ホイップ済クリームとしてトップシェアを誇る「らくらくホイップ」など、知名度の高いブランドや商品を保有しています。
一方で、近年の売上や収益性は低下していました。
最近3年間の経営成績及び財政状態は以下のようになっています。

2017年3月期2018年3月期2019年3月期
純資産1,857 百万円2,274 百万円2,347 百万円
総資産6,621 百万円6,589 百万円5,991 百万円
売上高9,346 百万円9,015 百万円7,891 百万円
営業利益784 百万円518 百万円188 百万円
経常利益817 百万円542 百万円254 百万円
当期純利益562 百万円416 百万円73 百万円

特に2018年3月期から2019年3月期にかけての落ち込みが大きくなっています。
2020年3月期の経営成績及び財政状態は現時点において未確定となっており公表していませんが、競争の激化やコロナウイルスによる影響もあるのかもしれません。
コラム「外食産業の経理担当者から見たデューデリジェンスの注意点」

M&Aの背景-不二製油グループ本社㈱

1967年8月に東洋製酪株式会社(現 トーラク株式会社)に出資することにより資本関係が始まりました。
その後、2020年まで約半世紀もの長い間の資本関係を有していたことになります。
不二製油グループ本社㈱は、中期経営計画において、成長戦略を推進し、大きく変化する市場を捉え、成長する市場・強みを発揮できる市場に展開を図っていくとしており、コアコンピタンス強化の更なる追求のため、株式譲渡契約書を締結したとしています。

M&Aの背景-丸大食品㈱

M&Aにおいて、一般的には、取得原価が受け入れた資産及び引き受けた負債に配分された純額を上回り、超過収益力が発生するため、のれんが生じることとなります。
しかしながら、今回のM&Aにおいては、取得原価が受け入れた資産及び引き受けた負債に配分された純額を下回り、負ののれんが生じる見込みとしています。
つまり、上記のように近年の売上や収益性が低下していたため、各資産及び負債の時価未満での取得となっており、バーゲン・パーチェスをすることができたと見ることもできます。
さらに、双方の販売力、商品力、研究開発力を融合することで、相乗効果を発揮し、M&Aにより新たな価値を提供するとしています。

税理士法人MFMの財務・税務デューデリジェンス

M&Aの調査である財務デューデリジェンス(財務DD)は財務諸表監査の知識と経験があり、財務的なリスクを見抜ける能力に長けている公認会計士に依頼する方が安心です。
税務デューデリジェンス(税務DD)は税の専門家である税理士に依頼するのがよいでしょう。
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