受取手形・売掛金の財務デューデリジェンス
大阪・東京の税理士法人MFMグループ(四大監査法人出身の公認会計士在籍)
大企業のM&Aの財務デューデリジェンス(財務DD)の具体的手続については書籍等を参考にすればいいのですが、内容が厚く中小企業のM&Aでは不要な手続も多く書かれているためかなり読みにくくなっています。
このコラムでは中小企業のM&Aを想定し、貸借対照表(B/S)の受取手形及び売掛金(売上債権)の財務デューデリジェンスのチェックリストを記載しています。
基準日の決定
財務デューデリジェンス(財務DD)では、いつ時点の財政状態や経営成績を調査するのかを最初に決定する必要があります。
基準日と呼ばれ、基準日時点の適切な財政状態や経営成績を把握するために財務デューデリジェンスを実施します。
受取手形・売掛金の財務デューデリジェンスのチェックリスト
貸借対照表の売上債権の財務デューデリジェンスで最も注意しなければならない点は、やはり次の点ですのでしっかりと時間をかけて手続を実施する必要があります。
1.売上債権は実在しているのか(相手勘定の売上は架空計上されていないか)
2.回収が困難な滞留債権はないか
☑ | 財務デューデリジェンス(財務DD) |
□ | 収益認識基準(売上計上基準)や貸倒引当金の計上基準などの会計方針を確認する |
□ | 受取手形の裏書や割引、売掛金の流動化(ファクタリング)を行っている場合、取引内容・仕組みを理解する |
□ | 売上債権回転期間分析を実施する |
□ | 売掛金の得意先別分析を実施する |
□ | 売上債権の年齢調べ、滞留状況を確認する |
□ | 滞留債権がある場合、その回収可能性を検討する |
□ | 基準日直前の多額の売上計上、基準日直後の多額の値引・返品・割戻など、基準日前後に異常な取引がないかどうかを確認する |
□ | 売上計上の期間帰属が適切かカットオフテストを実施する |
コラム「勘定科目別の財務デューデリジェンスのチェックリスト」
金融機関の担当者の方へ
税理士法人MFMでは、金融機関の担当者の方からの財務デューデリジェンス(財務DD)のご相談を無料で受け付けています。
買収対象会社の業種により気を付けるべき勘定科目や取引が異なるため、お気軽にご相談ください。
M&Aの実施を検討されている方へ
財務デューデリジェンス(財務DD)は財務諸表監査の知識と経験があり、財務的なリスクを見抜ける能力に長けている公認会計士に依頼する方が安心です。
税務デューデリジェンス(税務DD)は税の専門家である税理士に依頼するのがよいでしょう。
税理士法人MFMではM&Aのデューデリジェンスの経験が豊富な公認会計士・税理士の有資格者によるデューデリジェンスを行っています。
どれだけ小さい案件のM&Aであっても四大監査法人出身の公認会計士がデューデリジェンス業務を監督しているため、安心してお任せ頂けます。
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