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運輸業のROA(総資産利益率)

運輸業の同業他社のROAを知りたいけれど知る方法がないと思われている方がおられるかもしれませんが、日本政策金融公庫が業種別経営指標というものを公表してくれており、その中に運輸業の業種別の総資本経常利益率が記載されています。
ROAの計算方法については、コラム「ROA(総資産利益率)の業種別適正水準と改善方法」に記載しています。

運輸業全体の総資本経常利益率の平均は表の一番上にある1.2%ですが、最も高い業種は「運送代理店」で20.1%、最も低い業種は「海運仲立業」で-11.6%となっています。

自社の決算書から計算したROAと比較することにより、自社のROAが高いのか低いのかを判断する目安になると思います。

また、M&A(Mergers and Acquisitions)の財務デューデリジェンス(財務DD)を行う場合、ROAを計算することにより、企業の収益性を見ることができます。
コラム「デューデリジェンスとは」
コラム「経理担当者から見たM&Aのデューデリジェンスの流れと注意点」

業種ROA
運輸業1.2%
道路旅客運送業2.3%
一般乗合旅客自動車運送業1.7%
一般乗用旅客自動車運送業3.3%
一般貸切旅客自動車運送業0.9%
道路貨物運送業1.1%
一般貨物自動車運送業1.2%
一般貨物自動車運送業(特別積合せ貨物運送業を除く)1.2%
特定貨物自動車運送業2.7%
貨物軽自動車運送業0.3%
集配利用運送業4.3%
水運業3.6%
沿海海運業2.9%
沿海貨物海運業3.0%
船舶貸渡業4.2%
内航船舶貸渡業4.2%
倉庫業-2.7%
倉庫業(冷蔵倉庫業を除く)-2.9%
運輸に附帯するサービス業-0.2%
港湾運送業-2.0%
貨物運送取扱業 (集配利用運送業を除く)-0.9%
利用運送業(集配利用運送業を除く)0.4%
運送取次業-3.6%
運送代理店20.1%
こん包業0.4%
こん包業(組立こん包業を除く)0.2%
海運仲立業-11.6%

(注)本コラムでは総資本経常利益率をROAとしています。
出典:日本政策金融公庫「業種別経営指標」(2018年8月公表)

M&Aを実施する際に他社のROAを分析する場合には、上図の業種別のROAが参考になるでしょう。
ただし、世の中には怪しい会社やビジネス、不正・違法な行為により利益を得ている会社が結構多くあり、粉飾決算をしている会社もあります。
粉飾された決算書のROAを分析しても何の意味もありません。
税理士法人MFMでは、M&Aや投資や取引をされる前にどのような会社なのかを調査するサービスを提供しています。

サービス案内「犯罪デューデリジェンス」
コラム「M&Aで買収先企業の社長の逮捕歴を調査することは可能か」

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