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医療業,福祉業のROA(総資産利益率)

医療業,福祉業の同業他社のROAを知りたいけれど知る方法がないと思われている方がおられるかもしれませんが、日本政策金融公庫が業種別経営指標というものを公表してくれており、その中に医療業,福祉業の業種別の総資本経常利益率が記載されています。
ROAの計算方法については、コラム「ROA(総資産利益率)の業種別適正水準と改善方法」に記載しています。

医療業,福祉業全体の総資本経常利益率の平均は表の一番上にある-0.4%ですが、最も高い業種は「消毒業」で10.1%、最も低い業種は「精神障害者福祉事業」で-4.4%となっています。

また、一般診療所は-0.1%、歯科診療所は2.3%、一般病院は-1.2%となっています。

自社の決算書から計算したROAと比較することにより、自社のROAが高いのか低いのかを判断する目安になると思います。

また、M&A(Mergers and Acquisitions)の財務デューデリジェンス(財務DD)を行う場合、ROAを計算することにより、企業の収益性を見ることができます。
コラム「デューデリジェンスとは」
コラム「経理担当者から見たM&Aのデューデリジェンスの流れと注意点」

業種ROA
医療,福祉-0.4%
医療業0.1%
病 院-0.8%
一般病院-1.2%
一般診療所-0.1%
有床診療所0.5%
無床診療所-0.2%
歯科診療所2.3%
看護業-4.1%
あん摩マッサージ指圧師・はり師・きゅう師・柔道整復師の施術所-1.2%
歯科技工所0.3%
保健衛生7.3%
消毒業10.1%
社会保険・社会福祉・介護事業-0.6%
保育所6.9%
老人福祉・介護事業(訪問介護事業を除く)-0.3%
特別養護老人ホーム0.8%
介護老人保健施設2.2%
通所・短期入所介護施設-0.7%
認知症老人グループホーム0.6%
有料老人ホーム0.3%
障害者福祉事業-0.2%
身体障害者福祉事業2.8%
知的障害者福祉事業-0.6%
精神障害者福祉事業-4.4%
訪問介護事業-2.8%

(注)本コラムでは総資本経常利益率をROAとしています。
出典:日本政策金融公庫「業種別経営指標」(2018年8月公表)

M&Aを実施する際に他社のROAを分析する場合には、上図の業種別のROAが参考になるでしょう。
ただし、世の中には怪しい会社やビジネス、不正・違法な行為により利益を得ている会社が結構多くあり、粉飾決算をしている会社もあります。
粉飾された決算書のROAを分析しても何の意味もありません。
税理士法人MFMでは、M&Aや投資や取引をされる前にどのような会社なのかを調査するサービスを提供しています。

サービス案内「犯罪デューデリジェンス」
コラム「M&Aで買収先企業の社長の逮捕歴を調査することは可能か」

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